HCCの視察研修ツアーは、ハードなことで有名である。
他の例に見るように観光ツアーではない。視察は常に早朝4時5時起床・出発。
日中の、視察可能な時間を移動に費やされないようにするためである。
一方各地での視察を終えるとその日のうちにミーティングを開催する。
これが深夜まで及ぶことも珍しくない。
一般の視察研修ツアーで組み込まれる観光名所も、視察の対象(意義)が見いだされなければ除外される。
現地案内者も、我々HCCのツアーが日本から訪れる通常のツアーとあまりに異なるのでとまどうこともしばしばである。
HCCの視察研修ツアーに参加している会員はすっかり慣れてしまっているが、初めての人は面くらうようである。
しかし、こうした研修ツアーであるからこそ個々が多くの収穫を得ることができるとも言える。
※LINK1992年6月号より転載。
マラガ〜マドリッド(以上、スペイン)~グランモットー〜カンヌ
(以上、フランス)〜モナコ〜ジュネーブ(スイス)〜パリ(フランス)
期間:1988年9月5日〜15日(10日間)
参加人数:11名 随行講師 久野和作氏(パル・インターナショナル)
HCCとして初めての視察は、南欧のマリーン・リゾートを中心に回る10日間
のツアー。フランスではラングドックルシオン地方沿岸のリゾート開発を国家
事業として位置付け、20年もの長きにわたって地道に開発をこなしてきたこ
とに驚くと同時に、リゾートが非日常的空間から、ごく日常的な生活の場へ
と変化していることも、身をもって感じられた研修ツアーであった。
シアトル〜デモイン〜ボルチモア〜オーランド〜アトランタ〜ロサンジェルス
期間:1988年11月3日〜13日(10日間)
参加人数:14名 随行講師 久野和作氏(パル・インターナショナル)
米国のコンベンションセンター設計の第一人者であるジョージ・ロシュキー氏
を現地でのコーディネイターとして迎えたことで、大変充実した視察となった。
ロシュキー氏には、氏の設計したコンベンションセンターを案内してもらった
り、米国のコンベンション施設について講演を行ってもらったりもした。
また、米国各地のコンベンション施設を直に視察して回り都市の経済を活性化するというコンベンションインダストリーのシステムの実態に触れる事もできた。
香港コンベンション&エキシビションセンター〜ホテル公式視察(マンダリン、ペニンシュラ等)〜施設視察(香港上海銀行、エクスチェンジスクエア、ボンドセンター、シェラトンホテル等)
期間:1989年3月6日〜9日(4日間)
参加人数:15名 随行講師 久野和作氏(パル・インターナショナル)
今回のメインは、ホテルとコンドミニアムを併設した「香港コンベンション&
エキシビションセンター」の視察。1997年の中国への返還を控えて香港では、
なおも建設ラッシュが続いている、ビクトリアハーバーに面したワンチャイ
地区にそびえるセンターは、国際的という香港のキーワードにふさわしい、
近代的で躍動感に満ちた施設であった。
カトンアリーナ〜コンベンションセンター用地〜ホテル視察(シャングリラ、マリナマンダリン等)〜シンガポール市都市計画局訪問〜リゾート視察(セントーサ島、等)
期間:1990年6月18日〜22日(5日間)
参加人数:13名 随行講師 久野和作氏(パル・インターナショナル)
国際金融都市シンガポールは、近年はコンベンションシティとしても注目されつつある。今回は、市の都市計画局担当官より都市計画についてのレクチャーを受ける一方、ホテル施設やリゾートを訪問し、コンベンションシティとしての現状を視察した。また現地でHCC6月度月例会も行った。コンベンションシティとし ての成長を図る官民両者の熱意が感じられたツアーであった。
モントレー〜カーメル〜サンフランシスコ〜ロスアンジェルス〜デルマ〜サンディエゴ
期間:1991年1月19日〜23日(5日間)
参加人数:12名 随行講師 久野和作氏(パル・インターナショナル)
今回は米国の都市開発・商業施設がテーマ。苫東分科会及び六甲研究会で基礎
デザインを委託したジョディ・パートナーシップ社(J.P.I.)からの中間報告を受
けるかたわら、彼等の手がけたセブンスマーケットやホートンプラザ、デルマー
プラザ等を視察。都市・街それぞれに異なる立地や敷地環境の中に脈々と息づく
歴史、風土、文化など固有の地域特性から、新しい環境や空間を創りあげる彼等
の手法が印象的であった。
キャンベラ〜シドニー〜ブリスベーン〜ケアンズ
期間:1991年7月23日〜29日(7日間)
参加人数:11名 随行講師 ジョン・ラム氏(荏原製作所)
今回は、苫東分科会での新産業複合都市構想のグランドデザインが、キャンベ
ラ市の街づくりに似ているということで、その視察が最大の目的であった。
またブリスベン市では、クイーズランド州政府の歓迎を受け、州政府運輸大臣
をはじめ州政府およびCCI(第三セクターのコンサルタント会社)の方々と交流
を深めた。海外で初めて公式にHCCの紹介ができた。全行程を通じ、昼間に
視察、夜は関係者を招いて討議というスケジュールで進められ、内容の濃いツアーであった。